京町の縁側
庭には シランやスミレなど小さな季節の草花が きちんと手入れされ その中庭を通って縁側からお邪魔していた。
外から声をかけて縁側の古いガラス戸を開け さらに障子を開けると 彫刻作品を背景に先生が座っておられた。
真っ赤に塗られた掘り炬燵の天板・・なぜかその空間に合っていた。
そこには 国内外を問わず いつも遠方からの手紙や絵はがきが置いてあった。
そして まず妙さんが美味しいお茶をいれてくれる。
そういえば いつだったか 先生の誕生日に ヨーロッパから電話が掛かってきて
「Happy birthday to you ~♪♪」の大合唱が電話の向こうで響いたことがあった。
先生が亡くなられてからも京町のお宅で稽古があっていたが 土地再開発の影響で 残念ながら今はもうその屋敷はない。
現在は 水前寺の娘さんのお宅で虚鐸の稽古があり そちらで妙さんの美味しいお茶を頂いている。
by bluelotus7
| 2009-09-06 08:34
| 虚鐸